根拠 -
den 25.05.2005 edit
高級官僚のたまごという人物と日中関係について議論をしてしまった。ほんとうは、どっちでもよかったのだけれど、「主権国家」とか「歴史認識」という敏感なボキャブラリーを彼女が頻繁に使うので、いつの間にか自分は中国側の弁解にまわっていた。(議論というものがつくづく無駄だと思うのは、自分が信じてもいない結論のために人の説得を試みるからである)
そして結果的に、僕は議論に負けた。おそらく数年ぶりに・・・?
考えが間違っていたわけではないし、自信が足らぬわけでもない。彼女の意見はほとんど見え透けていた――にもかかわらず、論証の技術という面において、僕は自分の結論をどういうふうに説明すればよいのか、わからなかった。根拠を失っていた。
でも不思議と、悔しさや怒りはわかない。夜眠る時分になってその理由を考えた。
____
1 僕は論拠を忘れた。
2 しかし変わらぬ結論を抱いている。
3 相手の意見はしっかり理解している。
つまり、論拠なぞ必要ではなくなったのだ!様々な経験や思索によって導かれた結論の裏には然るべき多くの根拠や事例が在るのだが、それらは今やこのからだの血や肉になって、もはや忘却し得る段階まで僕の思想に融合したのである。
一歩前へ進んだ気がした。大切なのは、ひとを口で説得することよりも、自分が心から納得することなのだ。
そして結果的に、僕は議論に負けた。おそらく数年ぶりに・・・?
考えが間違っていたわけではないし、自信が足らぬわけでもない。彼女の意見はほとんど見え透けていた――にもかかわらず、論証の技術という面において、僕は自分の結論をどういうふうに説明すればよいのか、わからなかった。根拠を失っていた。
でも不思議と、悔しさや怒りはわかない。夜眠る時分になってその理由を考えた。
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1 僕は論拠を忘れた。
2 しかし変わらぬ結論を抱いている。
3 相手の意見はしっかり理解している。
つまり、論拠なぞ必要ではなくなったのだ!様々な経験や思索によって導かれた結論の裏には然るべき多くの根拠や事例が在るのだが、それらは今やこのからだの血や肉になって、もはや忘却し得る段階まで僕の思想に融合したのである。
一歩前へ進んだ気がした。大切なのは、ひとを口で説得することよりも、自分が心から納得することなのだ。