舞台 -
den 07.06.2005 edit
僕らは、物心がつくと、舞台の上に立たされている。必死になって、真っ暗な観客席に向かって、誰かの書いたシナリオを演じている。舞台裏はなく、照明がまぶしいだけだ。そこで役者がシナリオを知る――そんなことがあり得るのだろうか?5/4 12:15
焦燥 -
den 07.06.2005 edit
自由に飽きて鞍と馬具をつけてもらったはいいが、乗りつぶされるっていうあの馬の話さ。ひょっとすると僕が現在の環境を変えたがっているというのは、内心の焦燥の現われなのじゃあるまいか、だとしたら、その焦燥感はたとい境遇が変わったって僕につきまとってくるだろう。 12/21 01:46
タンポポ★ -
den 07.06.2005 edit
昼下がりのキャンパスの隅で、もう幾晩もよく眠れなかったせいもあってか、僕は本を読みながらうたた寝の底に落ちようとしていた。遠くのほうで小さく、女子学生らがチアリーディングの練習をしているのが見えた。本の世界とその場の現実が、たがいに打ち消しあいながら、沈んでゆく。僕は自分の怠惰を認めた。
――そのときだった。突然、たんぽぽの種子が一片目の前に表れて、ふわふわと舞い降りてきた。僕の意識は覚醒された。それ静かな旅だったが、命がけの偉大な孤独と決死の緊張感が張りつめていた。「豊饒の土地にたどり着くんだ」と、僕は祈った。そのためなら――そのためなら僕はなにをするだろうか。・・・・・・しかし、風に翻弄されながら種子が最後にたどり着いたのは、冷たいコンクリートの地面の上だった。もともとどこにも土壌なんてありはしなかった。
種子は勇敢に闘った。けれど、あと幾つの絶望を乗り切れば、僕らは愛の土地へたどり着くのだろう。もういつだって、信じることをやめる寸前だというのに。5/2 16:11
――そのときだった。突然、たんぽぽの種子が一片目の前に表れて、ふわふわと舞い降りてきた。僕の意識は覚醒された。それ静かな旅だったが、命がけの偉大な孤独と決死の緊張感が張りつめていた。「豊饒の土地にたどり着くんだ」と、僕は祈った。そのためなら――そのためなら僕はなにをするだろうか。・・・・・・しかし、風に翻弄されながら種子が最後にたどり着いたのは、冷たいコンクリートの地面の上だった。もともとどこにも土壌なんてありはしなかった。
種子は勇敢に闘った。けれど、あと幾つの絶望を乗り切れば、僕らは愛の土地へたどり着くのだろう。もういつだって、信じることをやめる寸前だというのに。5/2 16:11