旅のメモ3 -
den 18.06.2005 edit
- 僕は未来をとうの昔に経験し了えた。錯綜した時間が存在を狂わせる。どこに生きるか。
- 死んだからだを習慣が引きずり回している。
- なんなのだ、この騒々しい人間どもは・・・・・・汚いグラスに安物の酒、
赤いプロパガンダ、見栄と無智、音の割れたスピーカー、塵、恥じ。
- 美はわたしに同情するだろうか。
- 人生は列車の中の倦怠に似ている。無為のまま、立ち尽くし、終点へ走る列車から、絶望のほかになにが生まれようか。
- 嘘に決まっているものを敢えて信じるような良心を、ひとかけらも私は持っていない。
- 図体はでかくても、年は喰っていても、あか抜けない餓鬼ばかり。
- 想像できるものは何も実存せず、実存するのは不条理ばかり。
- あの人も、肉の温かい塊にすぎないんだなあ。
- 愚劣以外のなにかに出会うことは稀だ。
- 粗悪品を有難がるほどわれは貧しくない。
- 「愚衆は独立した人格をもつ人間に対して懐疑的であって、かかる人間にはつねに反社会的という烙印をおす」N15
- 死んだからだを習慣が引きずり回している。
- なんなのだ、この騒々しい人間どもは・・・・・・汚いグラスに安物の酒、
赤いプロパガンダ、見栄と無智、音の割れたスピーカー、塵、恥じ。
- 美はわたしに同情するだろうか。
- 人生は列車の中の倦怠に似ている。無為のまま、立ち尽くし、終点へ走る列車から、絶望のほかになにが生まれようか。
- 嘘に決まっているものを敢えて信じるような良心を、ひとかけらも私は持っていない。
- 図体はでかくても、年は喰っていても、あか抜けない餓鬼ばかり。
- 想像できるものは何も実存せず、実存するのは不条理ばかり。
- あの人も、肉の温かい塊にすぎないんだなあ。
- 愚劣以外のなにかに出会うことは稀だ。
- 粗悪品を有難がるほどわれは貧しくない。
- 「愚衆は独立した人格をもつ人間に対して懐疑的であって、かかる人間にはつねに反社会的という烙印をおす」N15
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旅のメモ2 -
den 18.06.2005 edit
- 僕と理性は憎しみあっている。分裂している。
- 一見個人的なことは、あと一歩で最も普遍的なことになる。
- 苦しいことの先にはかならず甘い果実があるはずだと信じるようにしている。そうでなくては悩みの置き場がないからだ。
- 成人する、とはつまり、ひとつの物語に覚悟を決めることだ。
- 局外者、狂人、気違いに常識がないと恐れるのは、床が壁ではないかと疑うようなものだ。
- あの憎らしい善意というものを強制されると所謂悪意に同情したくなる。「ありのままの人間を愛するヒューマニスト、あるべき人間を愛するヒューマニスト」
- なぜこれほど人間のことを考えねばならないのか。
- 「独学者は孤独の中に入った――永遠に。教養の夢、人びととの協調の夢、そうしたものがすべて一挙に崩壊した」S262
- 誰も彼の独白など聴きたくはない。
- 動かないものを愛している。ゆっくりと実存する樹木の姿。
- 一見個人的なことは、あと一歩で最も普遍的なことになる。
- 苦しいことの先にはかならず甘い果実があるはずだと信じるようにしている。そうでなくては悩みの置き場がないからだ。
- 成人する、とはつまり、ひとつの物語に覚悟を決めることだ。
- 局外者、狂人、気違いに常識がないと恐れるのは、床が壁ではないかと疑うようなものだ。
- あの憎らしい善意というものを強制されると所謂悪意に同情したくなる。「ありのままの人間を愛するヒューマニスト、あるべき人間を愛するヒューマニスト」
- なぜこれほど人間のことを考えねばならないのか。
- 「独学者は孤独の中に入った――永遠に。教養の夢、人びととの協調の夢、そうしたものがすべて一挙に崩壊した」S262
- 誰も彼の独白など聴きたくはない。
- 動かないものを愛している。ゆっくりと実存する樹木の姿。
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旅のメモ1★ -

- この空白に価値を創るのは誰だ。この仕事はどんなに独創的か。無数の可能性がつねに開かれている――白紙。どんな文字を埋め込むかによって、一枚の紙切れは、至宝とも紙屑とも成り得るのだ。ここに私の闘いがある。日々、白紙と対決する。いつか思いのままに白紙を操り、これを超越したい。白紙よ、私の忍耐と想像を、血を、染めてやろう。静かな相手に闘志が湧く。

- 医師を志す者の背後にはかならず他の理由がひそんでいる。それは、親しい人に死なれた喪失感であったり、人間存在への愛や憎しみであったり、民族の善悪観に対する疑念であったり、あるいは単に家業の相続であったりする。自分の場合は、生き延びるために、医療の仕事を選んだ。選んだというよりも、消去法で残ったこの道に進んだにすぎないのだけれど。まだ若い僕という存在が、今後五十年生きると仮定して、精神の痛みから逃れうる避難所は、医者のほかにはない。社会の端に座って、この世を眺め、あの世を考え以上に、ちゃんと生きる方法はないだろう。永遠の副業として――。
- 僕には一通の手紙を書き終える集中力すらない。
den 18.06.2005 edit

- この空白に価値を創るのは誰だ。この仕事はどんなに独創的か。無数の可能性がつねに開かれている――白紙。どんな文字を埋め込むかによって、一枚の紙切れは、至宝とも紙屑とも成り得るのだ。ここに私の闘いがある。日々、白紙と対決する。いつか思いのままに白紙を操り、これを超越したい。白紙よ、私の忍耐と想像を、血を、染めてやろう。静かな相手に闘志が湧く。

- 医師を志す者の背後にはかならず他の理由がひそんでいる。それは、親しい人に死なれた喪失感であったり、人間存在への愛や憎しみであったり、民族の善悪観に対する疑念であったり、あるいは単に家業の相続であったりする。自分の場合は、生き延びるために、医療の仕事を選んだ。選んだというよりも、消去法で残ったこの道に進んだにすぎないのだけれど。まだ若い僕という存在が、今後五十年生きると仮定して、精神の痛みから逃れうる避難所は、医者のほかにはない。社会の端に座って、この世を眺め、あの世を考え以上に、ちゃんと生きる方法はないだろう。永遠の副業として――。
- 僕には一通の手紙を書き終える集中力すらない。
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