目的 -

ひさしぶりに外へ出たら、ものすごく暑かった。強烈な太陽の光がコンクリートの地面にふりそそぎ、さらに照り返した熱で、街は死んだ砂漠のようだ。連日気温が摂氏五十度を超え、死者が続出している土地もあるという。
まったく生命はか弱いものだ。地球がほんの少し揺れたり、熱を帯びたり、逆に冷え込んだりしただけで、われわれはなんの抵抗の手段もなく絶滅してしまうだろう。まして宇宙がちょっと震えたりしたら――人間は、非常に微妙なバランスのなかで生かされている。
昨夜、友人とバーで飲みながら「死なないから生きちゃっているんだよね」と言われたのを思い出した。彼女はある時、タクシーも捕まらず、車も通らない、ひたすらに真っすぐな道を、延々と歩き、生きてしまっている意味をについて考えたという。
生きてしまっている意味――科学的事実やその逆説は確かにひとつの視点ではあるとしても、人間が、本質的な意味で、生命の目的を知るなんていうことがあり得るのだろうか。生存には何もいらない、と僕は普段豪語しているが、実際には思想の自由があり、食べ物があり、愛と死がある世界に生きている。それなのに、こうした条件のなかでわれわれがどんなエンドに向かっているのか、僕は知らない。
死以外の方法で善悪の彼岸には渡れないのだとしたら――彼岸が無用か、或いは生命が絶対苦かのどちらかだ。ああ、これぞ、二十一世紀の戦争ではないか。人間の生きる目的・・・・・・!
den 25.06.2005 edit

ひさしぶりに外へ出たら、ものすごく暑かった。強烈な太陽の光がコンクリートの地面にふりそそぎ、さらに照り返した熱で、街は死んだ砂漠のようだ。連日気温が摂氏五十度を超え、死者が続出している土地もあるという。
まったく生命はか弱いものだ。地球がほんの少し揺れたり、熱を帯びたり、逆に冷え込んだりしただけで、われわれはなんの抵抗の手段もなく絶滅してしまうだろう。まして宇宙がちょっと震えたりしたら――人間は、非常に微妙なバランスのなかで生かされている。
昨夜、友人とバーで飲みながら「死なないから生きちゃっているんだよね」と言われたのを思い出した。彼女はある時、タクシーも捕まらず、車も通らない、ひたすらに真っすぐな道を、延々と歩き、生きてしまっている意味をについて考えたという。
生きてしまっている意味――科学的事実やその逆説は確かにひとつの視点ではあるとしても、人間が、本質的な意味で、生命の目的を知るなんていうことがあり得るのだろうか。生存には何もいらない、と僕は普段豪語しているが、実際には思想の自由があり、食べ物があり、愛と死がある世界に生きている。それなのに、こうした条件のなかでわれわれがどんなエンドに向かっているのか、僕は知らない。
死以外の方法で善悪の彼岸には渡れないのだとしたら――彼岸が無用か、或いは生命が絶対苦かのどちらかだ。ああ、これぞ、二十一世紀の戦争ではないか。人間の生きる目的・・・・・・!
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