世の末頃 -
den 05.07.2005 edit
>ニューヨークのコニーアイランドで4日、米独立記念日恒例のホットドッグの早食い競争があり、長野県出身の小林尊さん(27)が12分で49本を食べて5連覇を果たした。(Asahi.com)
エレベーター -

エレベーターのボタンを押すとき、僕はいつも戸惑う。この指があのボタンに触れると、途端に巨大な鉄の塊がやって来て自分を連れ去っていくのだと思うと、非常に恐ろしい。理由はふたつ:
1. 僕が腕を上げて指を前に突き出すという運動に必要とされるエネルギーと、何トンものエレベーターが全力で上下運動するエネルギーが、比較可能な次元でのバランスを失っていること。たとえば階段をつかって自分の足で五階まで昇るのにはどれぐらいのカロリーが必要だろうか。どう考えても、ご飯を一杯食べれば足りるだろう。しかし、僕が腕の筋肉でエレベーターという機械を五階まで引き上げるとすると――このアンバランス!
2.エレベータに喰われそう。機械はなんでもそうだが、使用した瞬間に、人間と機械の主従関係が逆転してしまう。エレベータの扉が、一見受動的でありながら実は凶暴な、口のような存在を連想させる。まるで女性のようだ……。
とにかく、エレベーターのボタンの前に出ると、僕はちょっと緊張する。
den 05.07.2005 edit

エレベーターのボタンを押すとき、僕はいつも戸惑う。この指があのボタンに触れると、途端に巨大な鉄の塊がやって来て自分を連れ去っていくのだと思うと、非常に恐ろしい。理由はふたつ:
1. 僕が腕を上げて指を前に突き出すという運動に必要とされるエネルギーと、何トンものエレベーターが全力で上下運動するエネルギーが、比較可能な次元でのバランスを失っていること。たとえば階段をつかって自分の足で五階まで昇るのにはどれぐらいのカロリーが必要だろうか。どう考えても、ご飯を一杯食べれば足りるだろう。しかし、僕が腕の筋肉でエレベーターという機械を五階まで引き上げるとすると――このアンバランス!
2.エレベータに喰われそう。機械はなんでもそうだが、使用した瞬間に、人間と機械の主従関係が逆転してしまう。エレベータの扉が、一見受動的でありながら実は凶暴な、口のような存在を連想させる。まるで女性のようだ……。
とにかく、エレベーターのボタンの前に出ると、僕はちょっと緊張する。
通知来了 -
den 05.07.2005 edit
北京中医薬大学に合格した。
五年間の中医学専攻で医学学士と臨床医学修士の学位取得をめざす。内容は幅広く、「中医学基礎、中医診断学、医古文、中薬学、医哲学、方剤学、内経、傷寒論、正常人体解剖学、生理学、病理学、薬理学、中医内科、中医婦科学、中医児科学、針灸学、西医内科、中医外科等」とされている。
なかでも楽しみなのは、古典の『黄帝内経』と『神農本草経』だ。まず、前者の『黄帝内経』は、中国最古の医学書で、春秋・戦国時代に著された。宇宙理論を人体に応用したもの(『聖闘士星矢』のごとく)で、中国史上「最も偉大な奇書」とされる。その四季や気候と人体の各部分を結びつけた整体概念は、医学や気功にとって絶世の巨著だ。《天人相応》という思想のもとに、人体の内面と外的環境の統一性を説き、上巻『素問』と下巻『霊枢』には、地理、養生、哲学、天文学、心理学、気候、風水、暦法、陰陽五行説に加え、脈や骨格の説明、針・灸の実践法が記されている。
一方、『神農本草経』は、紀元前三、四世紀に著された中国最古の薬物についての書物だ。現在では三千〜六千種類ある薬草や薬物のうち、最も重要な365(!)種類を取り上げ、それぞれの特徴や効用を記している。薬物は、上薬120種、中薬120種、下薬125種に分類さる。上薬とは、「君、すなわち主に天に応ずるを以って命を養い、無毒で、多くを服用しても人を傷つけない」上品である。中薬は、「臣、すなわち主に人に応ずるを以って性を養い、無毒、または有毒で、病を治し、虚弱さを補う」中品である。下薬は、「佐、すなわち地に応ずるを以って病を治し、毒が多く、長い服用には耐えられず、寒熱邪気を取り除く」下品である。つまり、医学の最終的な目的は、疾病の治療ではなく、養生であるという思想から天地人の分類で薬を分類しているのだ。
――僕は、どんな医者になるだろうか。《上医治国、中医治人、下医治病》
五年間の中医学専攻で医学学士と臨床医学修士の学位取得をめざす。内容は幅広く、「中医学基礎、中医診断学、医古文、中薬学、医哲学、方剤学、内経、傷寒論、正常人体解剖学、生理学、病理学、薬理学、中医内科、中医婦科学、中医児科学、針灸学、西医内科、中医外科等」とされている。
なかでも楽しみなのは、古典の『黄帝内経』と『神農本草経』だ。まず、前者の『黄帝内経』は、中国最古の医学書で、春秋・戦国時代に著された。宇宙理論を人体に応用したもの(『聖闘士星矢』のごとく)で、中国史上「最も偉大な奇書」とされる。その四季や気候と人体の各部分を結びつけた整体概念は、医学や気功にとって絶世の巨著だ。《天人相応》という思想のもとに、人体の内面と外的環境の統一性を説き、上巻『素問』と下巻『霊枢』には、地理、養生、哲学、天文学、心理学、気候、風水、暦法、陰陽五行説に加え、脈や骨格の説明、針・灸の実践法が記されている。
一方、『神農本草経』は、紀元前三、四世紀に著された中国最古の薬物についての書物だ。現在では三千〜六千種類ある薬草や薬物のうち、最も重要な365(!)種類を取り上げ、それぞれの特徴や効用を記している。薬物は、上薬120種、中薬120種、下薬125種に分類さる。上薬とは、「君、すなわち主に天に応ずるを以って命を養い、無毒で、多くを服用しても人を傷つけない」上品である。中薬は、「臣、すなわち主に人に応ずるを以って性を養い、無毒、または有毒で、病を治し、虚弱さを補う」中品である。下薬は、「佐、すなわち地に応ずるを以って病を治し、毒が多く、長い服用には耐えられず、寒熱邪気を取り除く」下品である。つまり、医学の最終的な目的は、疾病の治療ではなく、養生であるという思想から天地人の分類で薬を分類しているのだ。
――僕は、どんな医者になるだろうか。《上医治国、中医治人、下医治病》