没落しゆく者 -
「孤り生きる者にとっては、友はつねに第三者である。この第三者こそは、二個の『われ』の対話が海底に沈むを防ぐべき、キルクである。ああ、すべて孤り生きる者にとっては、海底が深きに過ぎる。この故に、かれらは友に憧れ、また高く浮き上がらんと願う」
「また、なんじの愛の発作をも警戒せよ!孤独なる者は、彼に出会する者に、あまりにもはやくその手を差しのべることがある。大凡の人間には手を差しのぶるな。ただ前足のみを与えよ。しかも、この前足には猛獣の爪を潜めよ。さあれ、なんじが出会しうる最悪の敵は、ただつねになんじ自身である。洞窟に、森林に、ーなんじ自身がなんじ自身を待ち伏せている」
「もはやかれらに対して腕を挙ぐるをやめよ!かれらの数は無限である。なんじの使命は、蠅叩きとなることにあるのではない」
「同胞よ、なんじの愛をもて、またなんじの創造をもて、なんじの孤独の中に行け。時を経て後、公正はようやくなんじを追って、跛足ひきつつ跟ききたるであろう。同胞よ、なんじわが涙を得て、なんじの孤独の中に行け。自己を超えて創造せんと欲する者、かくして没落しゆく者ー、われはこの人を愛する」
den 24.02.2008 edit
「孤り生きる者にとっては、友はつねに第三者である。この第三者こそは、二個の『われ』の対話が海底に沈むを防ぐべき、キルクである。ああ、すべて孤り生きる者にとっては、海底が深きに過ぎる。この故に、かれらは友に憧れ、また高く浮き上がらんと願う」
「また、なんじの愛の発作をも警戒せよ!孤独なる者は、彼に出会する者に、あまりにもはやくその手を差しのべることがある。大凡の人間には手を差しのぶるな。ただ前足のみを与えよ。しかも、この前足には猛獣の爪を潜めよ。さあれ、なんじが出会しうる最悪の敵は、ただつねになんじ自身である。洞窟に、森林に、ーなんじ自身がなんじ自身を待ち伏せている」
「もはやかれらに対して腕を挙ぐるをやめよ!かれらの数は無限である。なんじの使命は、蠅叩きとなることにあるのではない」
「同胞よ、なんじの愛をもて、またなんじの創造をもて、なんじの孤独の中に行け。時を経て後、公正はようやくなんじを追って、跛足ひきつつ跟ききたるであろう。同胞よ、なんじわが涙を得て、なんじの孤独の中に行け。自己を超えて創造せんと欲する者、かくして没落しゆく者ー、われはこの人を愛する」