リアル・ワールド -

「人類愛は人間愛ではない。むしろ、人類愛が高じるほど、個々の人間に対する軽蔑は深まるばかりだ。強者であろうと、弱者であろうと、生身の人間は醜い。真に価値あるものは、自分と、自然と、人類文明の精華、すなわち音楽と詩、である」と昔の文学者は考えた。彼は自分の欺瞞に自覚的だった。けばけばしい商人の富を毛嫌うと同時に、彼は野暮な農民の無知を憎んでいた。
ここに限界が生じた。
新しい時代の私たちは、ひとつの新たな視点を必要とする。己の心臓に潜む「死に至る病」を克服し、暗黒の時代を乗り越える新たな視点。我らは新世界を迎える。
過去は、死の哲学とともに葬り去られなければならない。過去は記念碑で充分だ。立派な石碑に、過去の人類が到達した精華を血の文字で彫り込んでやろう。明るく、軽やかな賛美歌を歌いながら、彼らの宇宙船に乗せて見送ろう。そして孫にも曾孫にも、そのような神話がかつて存在したことを語り聞かせよう。
さて、新人類の第一歩!もはやナンセンスを葬り去った我らには、一筋の新しい光が見える。手のひらを太陽にかざせば透き通る血管、足に踏みしめる大地、思いのままの身体!我々は生きるべきだ。無限の蠅を批判するような蠅叩きになるべきでない。(特に日本民族とドイツ民族は)その狭苦しい職人気質を脱却せよ。真理は嘘の中にも存在するのだ!
数千年、数万年の過去から引き継いだ遺産は、結局現在(丶丶)生きる者の所有なのである。ごく数少ない生きている(丶丶丶丶丶)我らのなかの誰かが、管理し、指揮しているのだ。あらゆるものは現在に所属する。なぜなら我々こそが認識する主体であるのだから。オデュッセイも、ウパニシャッドも、バッハも、ウェルテルも、生ける権威者によって語り継がれ、演奏され続けているではないかーしからば、その世界の長者を一堂に集めてみればよいのだ。国連本部の会議場へ、彼らを一列に並べてみればいい。そして一人ずつ、握手を交わし、微笑み合い、名前を覚えれば、世界は君のオイスター!
なんてことはないのだ。リアル・ワールドとはそういうものだ。たった数百人の人間が、人類愛を引き継いでいるのだ。こういう人間は愛らしい。差異よりも共鳴を見出せ。僕は、リアルな人間を愛する!
den 27.02.2008 edit

「人類愛は人間愛ではない。むしろ、人類愛が高じるほど、個々の人間に対する軽蔑は深まるばかりだ。強者であろうと、弱者であろうと、生身の人間は醜い。真に価値あるものは、自分と、自然と、人類文明の精華、すなわち音楽と詩、である」と昔の文学者は考えた。彼は自分の欺瞞に自覚的だった。けばけばしい商人の富を毛嫌うと同時に、彼は野暮な農民の無知を憎んでいた。
ここに限界が生じた。
新しい時代の私たちは、ひとつの新たな視点を必要とする。己の心臓に潜む「死に至る病」を克服し、暗黒の時代を乗り越える新たな視点。我らは新世界を迎える。
過去は、死の哲学とともに葬り去られなければならない。過去は記念碑で充分だ。立派な石碑に、過去の人類が到達した精華を血の文字で彫り込んでやろう。明るく、軽やかな賛美歌を歌いながら、彼らの宇宙船に乗せて見送ろう。そして孫にも曾孫にも、そのような神話がかつて存在したことを語り聞かせよう。
さて、新人類の第一歩!もはやナンセンスを葬り去った我らには、一筋の新しい光が見える。手のひらを太陽にかざせば透き通る血管、足に踏みしめる大地、思いのままの身体!我々は生きるべきだ。無限の蠅を批判するような蠅叩きになるべきでない。(特に日本民族とドイツ民族は)その狭苦しい職人気質を脱却せよ。真理は嘘の中にも存在するのだ!
数千年、数万年の過去から引き継いだ遺産は、結局現在(丶丶)生きる者の所有なのである。ごく数少ない生きている(丶丶丶丶丶)我らのなかの誰かが、管理し、指揮しているのだ。あらゆるものは現在に所属する。なぜなら我々こそが認識する主体であるのだから。オデュッセイも、ウパニシャッドも、バッハも、ウェルテルも、生ける権威者によって語り継がれ、演奏され続けているではないかーしからば、その世界の長者を一堂に集めてみればよいのだ。国連本部の会議場へ、彼らを一列に並べてみればいい。そして一人ずつ、握手を交わし、微笑み合い、名前を覚えれば、世界は君のオイスター!
なんてことはないのだ。リアル・ワールドとはそういうものだ。たった数百人の人間が、人類愛を引き継いでいるのだ。こういう人間は愛らしい。差異よりも共鳴を見出せ。僕は、リアルな人間を愛する!