眠れる森の姫 -
週末にEnglish National Balletの"The Sleeping Beauty"を観てきた。あらすじを知りたい方はこちら。一方的で押し付けがましい踊りは少なく、スーリーを重視した振り付けで、予想をはるかに超えておもしろかった。なんだかオペラとミュージカルの中間のような舞台だった。

まずアジア人のダンサーが多く、同じアジア人の観客として、肉体としてのアジア人に深く共鳴することに気がついた。上手かどうかはともかく、本能的に「あ、同種だ」と、反応してしまう。ロンドンはもちろん多民族都市なので、南アジア系やロシア系やアフリカ系やヨーロッパ系の、いろいろな出身地のダンサーが混ざることは普通なんだろうけど、しかしストーリーに集中させるには、どの種でもいいので、一個に統一したほうがよいのだろう。
しかしまあバレエは肉体の美しさを極限まで高めた精華で、人間のカタチを鑑賞するという意味では、素晴らしい経験だった。まさに動くギリシア神話彫刻という感じ。
そしてみなさん非常に演技がうまい。

日常の世界でも、こういう演技力は非常に役たつ。声や言葉なくとも、ここまで説得力があるものか・・・姿、眼光、振る舞いでオーラというものは形成されているのだなあ。若すぎるCEOとして今後学んでいきたいと実感。
そして個人的にもうひとつ好きだった場面は、邪悪な妖精カラボスと善の象徴・リラの精が対峙するところ。

なんと高貴なリラ。まったく恐れを知らぬまっすぐな眼差し、ぴしっと背筋の伸びた小さな身体で、悪を跳ね返す。古くさくて在り来たりなプロットだけど、毎回こうして劇場や教会で視覚的に善悪の存在を再確認できるのはいいことだ。そして肝心なのはリラがカラボスを滅ぼさないところ!悪とすら共存するゆるし。
あとは5人の妖精が、「正直さ」「優雅さ」「繁栄」「美声」および「寛大さ」を象徴し、それらの徳を姫に授けるというあたりも明快でよい。姫役のバレリーナも、ソロパートで見事にこれらの美徳を体現していた。
音楽(特にバイオリン)や衣装も抜群。特に姫が目覚めたあとの衣装が、The Pride and Prejudice (映画『高慢と偏見』)のMr Darcyの時代を思い起こさせる斬新さとクラシックをうまく融合させたもので、眠れる姫がキーラ・ナイトレイにみえた。
den 08.12.2008 edit
週末にEnglish National Balletの"The Sleeping Beauty"を観てきた。あらすじを知りたい方はこちら。一方的で押し付けがましい踊りは少なく、スーリーを重視した振り付けで、予想をはるかに超えておもしろかった。なんだかオペラとミュージカルの中間のような舞台だった。

まずアジア人のダンサーが多く、同じアジア人の観客として、肉体としてのアジア人に深く共鳴することに気がついた。上手かどうかはともかく、本能的に「あ、同種だ」と、反応してしまう。ロンドンはもちろん多民族都市なので、南アジア系やロシア系やアフリカ系やヨーロッパ系の、いろいろな出身地のダンサーが混ざることは普通なんだろうけど、しかしストーリーに集中させるには、どの種でもいいので、一個に統一したほうがよいのだろう。
しかしまあバレエは肉体の美しさを極限まで高めた精華で、人間のカタチを鑑賞するという意味では、素晴らしい経験だった。まさに動くギリシア神話彫刻という感じ。
そしてみなさん非常に演技がうまい。

日常の世界でも、こういう演技力は非常に役たつ。声や言葉なくとも、ここまで説得力があるものか・・・姿、眼光、振る舞いでオーラというものは形成されているのだなあ。若すぎるCEOとして今後学んでいきたいと実感。
そして個人的にもうひとつ好きだった場面は、邪悪な妖精カラボスと善の象徴・リラの精が対峙するところ。

なんと高貴なリラ。まったく恐れを知らぬまっすぐな眼差し、ぴしっと背筋の伸びた小さな身体で、悪を跳ね返す。古くさくて在り来たりなプロットだけど、毎回こうして劇場や教会で視覚的に善悪の存在を再確認できるのはいいことだ。そして肝心なのはリラがカラボスを滅ぼさないところ!悪とすら共存するゆるし。
あとは5人の妖精が、「正直さ」「優雅さ」「繁栄」「美声」および「寛大さ」を象徴し、それらの徳を姫に授けるというあたりも明快でよい。姫役のバレリーナも、ソロパートで見事にこれらの美徳を体現していた。
音楽(特にバイオリン)や衣装も抜群。特に姫が目覚めたあとの衣装が、The Pride and Prejudice (映画『高慢と偏見』)のMr Darcyの時代を思い起こさせる斬新さとクラシックをうまく融合させたもので、眠れる姫がキーラ・ナイトレイにみえた。